当システム「カスタマイズ放題システム構成管理」は、渡辺幸三氏の著書「システム開発・刷新のためのデータモデル大全」のデータモデル例として提示された「システム構成管理」をTALONで実装した物になります。
当システムは企業のIT資産(ソフトウェア、ハードウェアの両方)を管理・活用する事が出来ます。多くのIT資産管理はExcel・Googleスプレッドシートに代表される表形式ソフトウェアで管理をしていますが、当システムを利用する事で、単に資産記録をするだけではなく、様々な活用が可能です。活用方法の詳細な内容は上掲の書籍に記載されていますので是非併せてご覧ください。
それぞれの資産に親子関係を紐づけする事で、それぞれの資産がどのような関係性を持っているかを一目で把握する事が出来ます。例えばあるサーバで利用しているネットワーク機器や、利用しているソフトウェアなどを紐づけし、ドリルダウン形式で表示しています。この親子情報を使う事で、障害発生時や、ソフトウェアのアップデート時に別の資産に影響があるのか、無いのかを簡単に把握する事が可能です。
また、フィーチャーオプションという考え方を導入したシステムになっており、これは、それぞれの資産が持つタイプ別にフィーチャー(特徴・機能)を定義し、柔軟にそれぞれの資産が持つ情報を管理する事が可能です。例えばタイプがサーバであれば、サーバで管理するような内容を事前に定義して置き、サーバが追加になるとそれらの管理項目が自動でセットされます。セット時には初期値情報が転記されるようになっており、編集を行った場合の入力値が妥当かどうかのチェックも実行されます。入力値のチェックと、初期値のチェックには単純に値の範囲や、リストからの選択といった一般的な物以外に、事前にスクリプトを埋め込んで評価させることも可能です。フィーチャーオプションの詳細な解説については上掲の書籍を参照ください。
拠点情報
資産をまとめる単位として定義する事が出来ます。
部門であったり、本社マシン室といった場所などを定義します。
それぞれのモジュールは、どこかの拠点に所属します。
モジュールタイプ情報
各モジュールが持つ、モジュールタイプを管理します。
サーバ、ルータ、ソフトウェアなどを定義します。
モジュールタイプ別属性情報
各モジュールタイプが持つ属性情報を管理します。
例えばサーバであれば「IPアドレス」や、「OS」などです。
当情報は「モジュール属性明細情報」を生成する際の元情報となります。
モジュール情報
それぞれの固有資産情報を管理します
具体的な製品などが登録されます。
モジュール属性明細情報-照会画面モジュール属性明細情報-メンテナンス画面
各モジュールに対して属性情報を定義します。
各モジュールが属しているモジュールタイプ別に管理可能な属性情報が決まります。
これらの属性情報は「モジュールタイプ別属性情報」で管理します。
モジュール属性明細差異一覧
当システムの特徴として、各モジュールが持つ属性情報(フィーチャーオプション)を管理するために、個別モジュールに都度属性情報を登録するのではなく、モジュールタイプ別属性明細情報を事前に用意しておき、その情報を元に自動で生成します。
一度個別モジュールに属性明細情報を生成した後にモジュールタイプ別属性明細の情報が変化してしまうと、情報に差異が出てしまいます。本来追加しなければいけない属性が追加されずに放置されてしまうなどの問題が生じてしまいます。
そのために、当画面で各情報で差異があるデータを抽出して表示します。
当画面に表示があるモジュール情報は差異がありますので、修正を行う必要があります。
モジュール構成情報
各モジュール間の関係を親子関係で定義します。
当画面では親子関係で定義を行いますが、「モジュール構成情報照会」では、多階層に展開した形で参照する事が可能です。
モジュール構成情報照会
各モジュール間の関係を多階層展開で表示します。
正展開と逆展開での展開が可能となっており、末端の資産から最上位までの資産をさかのぼって表示する事が可能ですので、障害発生時などに、該当資産をキーに逆展開すると、何の資産にまで
影響が及ぶかを確認可能です。